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複数の画像診断法と複数のがん種に渡る放射線学的腫瘍分類を可能に~がんの精密医療への貢献に期待~(医学研究院 教授 白𡈽博樹)

2021年8月23日

ポイント

●複数の画像診断法(CT, MRI)と複数のがん種に共通する腫瘍表現型を発見。
●がんの特徴とがん治療後の予後に関係性を持つ,がんの4つのサブタイプを特定。
●従来の小さな生検のサンプリングバイアスを克服し,精密医療の進展に期待。

概要

北海道大学大学院医学研究院医理工学グローバルセンター(センター長 白𡈽博樹教授)の研究グループは,北海道大学病院の加藤扶美講師らとともに,アメリカ?スタンフォード大学の研究チームと共同研究を行い,複数の画像診断法(CT, MRI)と複数のがん種に共通する腫瘍表現型を発見しました。

研究グループは,アメリカ合衆国?ヨーロッパ?日本の癌患者1,682人の癌患者のデータを元に,がんの特徴とがん治療後の予後に関係性を持つ,がんの4つの画像サブタイプを特定しました。そして,これらの画像サブタイプは,腫瘍サイズや他の臨床的要素に関わらず,分子構造の特徴と治療後の予後を明確に反映していることが検証されました。免疫療法で治療された進行性肺がんでは,1つの画像サブタイプが生存率の改善と腫瘍浸潤リンパ球の増加に関係していることがわかりました。また,ディープラーニングにより,腫瘍の自動セグメンテーションと再現性のあるサブタイプの識別が可能であることを示し,実臨床への導入をより容易にしました。

本研究の中心的研究者であるアメリカ?スタンフォード大学のRuijian Li博士は,医理工学グローバルセンターの前身である国際連携研究局(GI-CoRE)量子医理工学グローバルステーション時代に,1年間北海道大学助教としてスタンフォード大学と北海道大学とを繋ぐ研究教育活動に中心的な立場で関わってきた研究者です。北海道大学病院放射線診断科(科長 工藤與亮教授)の加藤扶美講師らと連携した今回の研究論文の掲載により,2014年4月にGI-CoREが発足以来,常に発展を続けてきた北大の放射線科学分野に於ける,海外との密接な共同研究の成果が立証されることとなりました。

なお,本研究成果は,2021年8月9日(月)公開のNature Machine Intelligence誌に掲載されました。

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