オピニオン
Opinion
President's Column
President's Columnでは、大学を取り巻く国際的な話題にも触れながら、私が日頃思っていることを発信していきます。大学の国際化を考えると、今更ながら、こうしたメッセージ発信は英語で行うのが自然かと思います。留学生や海外の皆さんにも是非読んで戴きたいと思います。以前の日本語コラム「北光一閃」も下にアーカイブしていますのでそちらもご覧ください。
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No.6「87th in the world」今年の大学共通試験では、英語の難易度が高かったことが話題になった。このレベルで平均点以上を取る学生が北大に入学してくる。にも拘わらず、日本人の英語能力は、世界でも87位と惨憺たるものである。かく言うこの総長も、中学一年生以来50年以上、英語を勉強してきたし、留学も2年半もしている。それでも、いまだに、rightとlightの発音に苦労するし、ParisとPalaceが聞き取れないのは、悲しい限りである。どうして、日本人は、かくも英語が上達しないのか…
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No.5「The day the language barrier disappears」最近のAIの進歩は、私たちの日常を変えている。いろいろな場面でAIの威力を実感する。その代表が、異なる言語間のコミュニケーションである。最近の同時通訳AIは日々進歩しており、身近なところでは、学会発表や論文の在り方を根底から変えるものになるかもしれない。最近も海外出張で、日本語から北京語への同時通訳アプリを使って会議に参加したが、その高性能に驚愕した。学術の世界も言語の壁がほとんど障壁でなくなるsingularityに到達する日も近い。学術の世界を席巻してきた「英語」の意味が変容するかもしれない。